8月の読書一覧

3days―刻の彼方の眠り姫 (パンプキンノベルズ)3days―刻の彼方の眠り姫 (パンプキンノベルズ)
玉沢 円 Lass

イーグルパブリシング 2005-03
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>ニコニコで人気のグロゲー「3days」のハーレムエンドの後日談を描いた番外編。あのエンドの後という設定を生かした真相が面白かったが、ラスボスの人の掘り下げが温く若干薄っぺらい気も。ページ数の関係上仕方ないとは言え、軽く説明されただけだと辛い。あと、みんなのヒロイン・月子様の出番が少ない件。恒例の解説あり+美味しいところで目立っていたのでまあいいか。(読了日:08月01日)


東京皇帝☆北条恋歌 6 (角川スニーカー文庫)東京皇帝☆北条恋歌 6 (角川スニーカー文庫)
竹井 10日 要河 オルカ

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-08-31
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>前巻ラストから引き続き、一斗が記憶喪失な6冊目。兄の記憶がないことをいいことにガチで落としにくる夕鶴が可愛すぎるw 前半はそんな感じでドタバタ楽しいが、後半の新ヒロイン・東雲との切ないシリアスも良かったな。あとラストら辺で恋歌株、過去の回想でゆかり子さん株が上がった一方、マイヒロイン・来珠がどんどん残念な扱いになっている件について><(読了日:08月08日)


ルームメイト (中公文庫)ルームメイト (中公文庫)
今邑 彩

中央公論新社 2006-04
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>行方不明のルームメイトを探していくうちに、彼女が多重人格者であることが明らかになった上、死体で発見されて……というサスペンス。最近書店でプッシュされているようなんで期待して読んでみたが、可も不可もなく。「騙されました」って帯を見てもっとド派手などんでん返しを期待していたが、予想の範囲内で小さくまとまったかな。このオチだと伏線や論理展開の凄さがないと厳しい。サクサク読める文体なのは良いんだけどね。(読了日:08月15日)


アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)
山本弘 大石まさる

早川書房 2010-08-10
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ディストピアもの、SFミステリ、ハードSFが混在した短編集。社会批判を直球でやっちゃっている作品が多かったが、批判内容自体は結構納得したのでいいか。「地球から来た男」は意外な方向に話が転がってびっくり。まあ、一番好きなのは「地獄はここに」かな。ああいうネタに持っていかれたら萌えざるをえない><(読了日:08月21日)


びっくり館の殺人 (講談社文庫)びっくり館の殺人 (講談社文庫)
綾辻 行人

講談社 2010-08-12
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>みんな大好き館シリーズ、8作目。ミステリーランド作品なのでジュブナイル色が強いのはいいけど、ミステリというよりホラーやりたいよねこれ。館シリーズのつもりで読んだので、番外編ならともかくシリーズ新作と言われるとぶっちゃけ微妙。話の起伏に乏しいものの、びっくり館住人の不気味さはそこそこ描けているんでホラーとしてはそれなりではあるんだが、ラストの邪悪云々が凄い消化不良だったのは残念。(読了日:08月22日)


ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫)ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫)
日日日

小学館 2009-12-18
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>ブラコン娘・ささみさんがお兄ちゃんを監視するラブコメかと思いきや、神話+世界改変的な壮大な話でびっくり。前半こそささみさんが可愛いだけで平凡に感じるが、設定が明らかになるにつれて加速度的に面白くなっていく。特にラストのシリアスパートが良かったかな。こういう弱さを抱えた少女(性格キツメ)の内面描写は萌える。超絶美麗な左イラストも含め、ささみさんが可愛すぎて生きているのが辛い><(読了日:08月22日)


鷲見ヶ原うぐいすの論証 (電撃文庫)鷲見ヶ原うぐいすの論証 (電撃文庫)
久住 四季 カツキ

アスキーメディアワークス 2009-08-10
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>久住作品初読み。ヒロイン・うぐいすが超可愛い。ことあるごとに繰り広げられる好き好きアピール(してスルーされる姿)に萌え転がった。また、不完全性定理やら悪魔に関する論理やら、ラノベ用に噛み砕かれた薀蓄パートが楽しい。特にウグイス神のくだりは理屈・萌えともに良かったな。ミステリ的には超感覚キャラがまともに扱えていない(瞬間記憶やら嘘発見やら。特に後者の扱いは論外)とか、真相が安直すぎるとか気にはなるが、うぐいすに免じてスルーで。まあ、続きが出たら読むには読む。読了日:(08月29日)


まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 (祥伝社文庫)
麻耶 雄嵩

祥伝社 2002-06
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>豪華メンバーがおくる競作シリーズ「まほろ市の殺人」、三冊目。真幌市を震撼させる殺人鬼・真幌キラーの事件に作家・闇雲A子と刑事・天城憂が挑む……というお話。このシリーズの制約なのは分かるけど、全体的に詰め込みすぎでダイジェスト臭が凄い。せっかくの個性的なキャラ(闇雲さんや怪盗)、犯人ともに掘り下げが甘いな。特にこのオチだと犯人をもっと描かないと厳しい。事件現場に残されたメッセージの共通点、耳の燃やし方の違いのロジックなどアイディア自体は良いだけにもったいない作品。(読了日:08月30日)