『総理大臣のえる 愛の支配者』 二冊目
- 作者: あすか正太,剣康之
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/03/31
- メディア: 文庫
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シリーズが続くにつれだんだんインパクトが薄れてきたが、それなりに面白い。
とりあえず、初登場のノアがなかなか良いキャラだった。来日時マスコミから政治の方針を聞かれるのだが、すかさず世界制服を宣言するやら、手始めに某半島の某国を八時間足らずで壊滅させるやら……。例によって、当て馬キャラに少し萌えてしまった。
中盤まではいつものようにコメディ(コミケで同人誌を売ったりする)が続くが、次第にシリアスになってくる。のえると健太の恋の行方もそうなのだが、良い国も悪い国もないをテーマとしたっぽい話なのかなと。
その辺では『バイバイエンジェル』の「利害の対立に由来する個と個の、共同体と共同体との抗争にどんな価値序列が存在しうるだろうか」のくだりを思い出した。あれは矢吹駆と犯人の対話に萌える小説だと思うんだが、どうだろう?