「哲也 雀聖と呼ばれた男」 一本目

哲也 41 (少年マガジンコミックス)

哲也 41 (少年マガジンコミックス)

 リアルタイムでたまに読んでいた、『麻雀放浪記』の作者をモデルにした麻雀マンガ。
 役満デウス・エクス・マキナ(一度、使ってみたかった。今は反省している)ぶり、イカサマを使うセコさが気になったが、闘牌マンガというよりびっくり玄人マンガと読めば問題ないなさげ。
 竹牌の背を記憶するガン牌使いとか、相手の心音を聞いて判断する打ち手とか、緑一色しか来ない大陸の打ち手とか、料理を注文することで通しをする大食い雀師などなど。ここまで来るとこれはこれで面白い。
 ドサ健とのラストバトルの超絶展開(二人とも大車輪聴牌)にはもはや感動する他なかったし、長崎編で結婚式場で卓を囲みだすシーンには大爆笑だったが、一番印象的だったのは「頭使うたら、頭のええ人に勝てへんやん」という登場したばかりのドテ子のセリフだったりする。私はここにいてもいいんだ!