『紅』 四十四冊目
- 作者: 片山憲太郎,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/12/20
- メディア: 文庫
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某「戯言シリーズ」に影響を受けたのか、請負人ちっくな揉め事処理屋(このネーミングセンスは……orz)・赤い人(三倍の人ではない)っぽい主人公の大先輩・女ばかりのアパート住人・表御三家と裏十三家の列挙っぷりなど、どっかで見たポイントが多かったが十分面白い。
キャラ的には、どのヒロインも魅力的に(私は夕乃さん萌え)、悪役は嫌悪感を感じるようにしっかり描けている。また、ストーリーもうわーと言いたくなる陰惨なものではあるものの、主人公の鬱描写・KOOLぶりや幼女(紫・七歳)にそれを癒されるシーンなど良好。中でも、赤い人からひとつ望みはないかと尋ねられた幼女の答えが好きだ。
と言うわけで、『文学賞メッタ斬り!』と並び今年読んだ中でイチオシである。この作品で明らかにされた設定により、本編も戯言の後半ちっくなバトルものになってしまうのではという不安はあるのだが……。それはないと信じよう。
最後に言いたいことが二つ。この世界治安悪すぎ・これなんてエロゲ?