『ひぐらしのなく頃に』各一巻

 どの作品もオリジナルより絵がうまい割りに怖さは減っている感は否めない。「鬼隠し編」の「嘘だッ!!」のシーンが最早ギャグにしか見えないのはともかく、ちゃんと怖く描けているはずなんだが……。あのモコモコ絵だからこその怖さってことか?
 とは言え、どれも原作を十分良く移植できているのは確かである。「崇殺し」では、亀田くん絡みのネタは面白く、サト子も可愛く描けている。何と言っても某シーンの詩音の表情に萌えた。「綿流し」は作画が最も上手く、何と言ってもかぁいい詩音萌え。「鬼隠し」はあまり特筆すべきことがないがまずまずである。詩音でないし。どの作品も鷹野さんのコワ可愛さがいまいち表現できていない気がするが、十分だといって差し支えないかなと。二巻に期待。