『文学賞メッタ斬り!』 四十一冊

文学賞メッタ斬り!

文学賞メッタ斬り!

 ゼミの発表のネタ用に読んでみた。こちらの発表は落とさなくて良かったが、内容が……。
 カテゴリごとの文学賞の説明が分かりやすく、「ひと目で分かる文学賞マップ」も実に見やすい。これを読めば個々の文学賞の現状が把握できる資料として使える本である。
 それだけでなく、読んでみても面白い。大森・豊崎両氏の対談形式なのだが、選評についての項など実に笑える。津本陽の『プラナリア』に対するゴミ発言や宮本輝の活躍(やたらタイトルにこだわるとか)などが取り上げられ、それに対するツッコミがまたたまらない。