『ネコソギラジカル下 青色サヴァンと戯言遣い』 四十冊

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

 わが青春を傾けた「戯言シリーズ」感動の最終巻。作品内での月とリンクさせるために完結をここまで遅らせたのは正直失敗だったと思う。期間が開きすぎたせいで上巻の記憶が薄れかかっているし、そもそも読者はそんなの気にしていないって……。
 内容的には風呂敷を広げたまま放置はどうか? とか、世界の終わりなんてどうでもいいとか、ぽっと出の真心に感情移入できないとか、そもそも物語として面白いのか? といったツッコミがないでもないのだが、とりあえず完結できて良かったなというのが率直な感想だろうか。とは言え、『クビシメロマンチスト』の頃から比べると見る影もなくパワーダウンしているので、これを期にしばらく充電して次回作を頑張って欲しいものだ。ドクターや双子萌えだけではさすがに厳しい。