『夜叉沼事件』 三十八冊

夜叉沼事件 (徳間文庫)

夜叉沼事件 (徳間文庫)

 そろそろ嫌になってきた狩野シリーズ第三弾。読む順番が適当なのは、手に入った順ということでご了承ください。
 相変わらず読みやすいが、ミステリ的にはいまひとつ。誘拐事件の真相は概要を聞いた時点で分かるし、犯人指摘が適当なのもいつものとおり。今回はトリックよりもストーリー重視というコンセプトらしく、ミステリとしてでなく物語としてみれば哀しい話をそれなりに描けているのだが……。