2010-12本目 「2nd Love」  Force

「書淫」の一作前に当たる深沢豊作品。幼馴染が事故で死んだと思ったら、人形サイズになって帰ってきて……という「南くんの恋人」(ドラマ版見てた)を髣髴とさせるお話。プレイ中の雑感は8/128/13参照。
 シナリオ重視、それもラストのオチに特化した作品。確かに、最終シナリオの「3TH LOVE」で明かされるオチにはびっくり。それを踏まえて、読み返すと(作中に登場するカタカタ音がテキストエディタの改行音)とか、(光が潰されたり、作品中空気だったりと扱いが悪いのも作者=浅野静の悪意を感じるw)などいろいろ見えてくる部分もあって楽しい。
 ただ、オチはそのものは理解できるものの、(「2nd Love」を書くことで耕一への想いを終わらせ、前へ進めるようになった)ということがイマイチ実感沸かなかった。その辺は根幹部分なわけで、物語をきちんと自分の中で消化しきれなかった感が残る。うーん。