読書メーターより六月の読書感想一覧

6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1428ページ


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc5 (ファミ通文庫)ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc5 (ファミ通文庫)
ファミ通の中堅安定シリーズ五冊目。前巻で傷ついた咲にスポットが当てられるとともに、八年前の出来事やらフェアリーテールシステムの中の人やら物語がクライマックスに向けて動き出している内容。世界の崩壊を救うとかレベルの大風呂敷が広がっていきそうだが、この作者なら最後まで安定してくれるだろうし大丈夫かね。今回の内容的には一番人気ツンデレヒロイン(仮)・高橋さんとの萌えデートが見所だろうが、理恵派の私はブチ切れもプッシュしたい。
読了日:06月05日 著者:田尾 典丈



配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
作者に書店勤務経験があるだけあって、お客に頼まれての本探し(もはや連想ゲーム)など業務描写が細かく興味深く読めた。ハートフルな要素もあり、いい話としてまとまっているなと思う一方、本格としては物足りない面も。書店ならではの謎の問題設定は面白いと思うんだが、あまりにさらっと解決してしまいすぎ。もうちょっと謎をこねくり回して欲しい。まあ、やや強引な部分はあるもののインパクトが強かった「パンダは囁く」はお気に入りかな。
読了日:06月06日 著者:大崎 梢



贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
田舎町で起きた美少女小学生殺人事件の影響により、目撃者である少女四人のその後の人生が残念なことになるお話。複数の人物の独白・手記を通して描かれる暗黒話という『告白』と同じスタイルだったが、思ったほどワンパ感はなかったかな。恒例のモンペアへの毒満載の二章が特に楽しいが、各章の主人公の考え方や事件で見たもの、家での扱いなど様々な相違も面白い。まあ、ラストのカタルシスでは『告白』の方が上か。五章の手記で描かれる真の悪があまりにも屑すぎて、あれだけ凄まじいことになっているのに贖罪が足りない感が否めないからなあ。
読了日:06月20日 著者:湊 かなえ



生徒会の八方  碧陽学園生徒会議事録8 (富士見ファンタジア文庫)生徒会の八方 碧陽学園生徒会議事録8 (富士見ファンタジア文庫)
完結まで二歩手前、若干の寂寥感が伴う八冊目。知弦さんの大変可愛い本音や深夏の陥落よりも、枯野の再登場が印象深い件www ただの悪役だったはずが、ツンデレ面白キャラ+杉崎に説教という大変おいしい役。また、前巻飛鳥が指摘したハーレム思想の問題点に対するあれこれも面白い。杉崎の結論は妥当なところだな。
読了日:06月24日 著者:葵 せきな



10歳の保健体育 (一迅社文庫 た 1-2)10歳の保健体育 (一迅社文庫 た 1-2)
10日たんの本領発揮なんじゃないカナ、本領発揮なんじゃないカナ。二回言うな。東京皇帝は一般向けにかなり抑えて書いているなと思っていたが、今回はかなりフリーダム。「おねきゅー」を髣髴とさせる下ネタ、恒例の主人公の頭のおかしい言動満載で大変楽しく笑い転げた。やっぱり竹井作品の主人公はこうでないとなwww この調子でラノベ界でもやりすぎて欲しいもんだ。
読了日:06月28日 著者:竹井 10日

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