「終末の過ごし方DVD」 二十二本目

終末の過ごし方 DVD-ROM版

終末の過ごし方 DVD-ROM版

 人類が滅亡するまでの最後の一週間という非日常の中の人々の日常を描いたノベル。水彩画っぽいCG、落ち着いたBGM、センスのいいテキストが独特の雰囲気を生み出している。終末の理由といった細かいストーリーは描かれず、その雰囲気をメインをしているため、浸れるかどうかで評価が分かれるだろう。このアンニュイかつ暖かい雰囲気は私には良かったかなと。
 コンプまで四時間程度と短編なので短いという批判もあるが、これで構わないだろう。あまりダラダラやられても困るし、十分心に残るものがあった。ラストの「ごきげんよう、さようなら。――よい終末を」は特に印象的だった。
 また、この作品は何気にキャラクターが全員メガネ(一人はコンタクト)だったりする。私はメガネっ娘好きではあるのだが、この作品の売りはそこではないだろうと小一時間問い詰めたい。メガネフェチゲー扱いされるのはなんだかなあと。
お気に入りシナリオ:いろは