『食卓にビールを』一巻 四十七冊目

 どの辺りがミステリなのかがミステリなSFコメディの連作短編集。物理マニアの女子高生兼小説家兼主婦のヒロインと異星人の織り成すどたばたを描く。
 ヒロインが変人(宇宙人と会っても驚かない)なためか、ストーリー展開もへんちくりんだったりもするが、そこそこ笑えてそこそこ面白い。ラストで若干明かされる事実から、どんな世界観なのかも気になるところ。また、物理的知識がいろいろ登場するのでちょっぴりためにもなるかなと。
 お気に入りは「わらしべ長者編」である。どうも作者が学生時代やったことがあるらしいが、私も一度やってみたいものだ。