『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』 四十五冊目
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1987/10/20
- メディア: 文庫
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作品の根本である漱石とホームズを絡めるという発想は面白い。また、同じ場面を描いているはずなのに、ワトソン主観と漱石主観の違いっぷりが笑える。漱石主観のホームズはどうみても変な人です本当にありがとうございました。
死体から発見されたメッセージの意味は見た瞬間解けたものの、事件の謎もまずまず。大どんでん返しがくるとばかり思っていたので拍子抜けだったが、細かい伏線が収斂されていく様はやはり好きだなと。
このように、作品としては割と面白かった。ただ、漱石とホームズについては昔読んだものの記憶にないので、楽しみどころを逃しているっぽいのも否定できないかも。