「秋桜の空に」 十九本目

秋桜の空に

秋桜の空に

 海お姉ちゃんの元ネタ・「すずねえ」を生み出した有名な萌えゲー。本来はシステムが物凄かったらしいが、有志による代替システムのおかげで特に問題なくプレイできた。
 この作品で一番重要なのは、やはり日常描写だろう。愉快な主人公をはじめとしてどのキャラも魅力的に描かれており、萌え・笑いともに申し分ない。ただ今となってみるとボイスなしなのがやや物足りないかも。晴姫の「殺すっ!絶っっっっ対殺すっっっっっ!!」をはじめとしたツッコミにボイスがあればもっと萌えたと思うのだが……。とは言え、十分面白いのは間違いない。
 ストーリーに関しては、世間で言われている通り「ONE」・「それ散る」(こっちは後発だが)風味。私は両方プレイしているので、落ちがすぐ読めるやら、ついつい比較してしまい設定の弱さを感じてしまった。初子シナリオで明かされる主人公がハンモックで寝る理由とか、カナ坊シナリオの学園祭のシーンなど良いところも多いのだが、後半・エピローグの描写が薄いのも否めない。まあ、トータルで見ればそこそこだが、中盤までと比べるとやはり弱い。
 それ以外はまあ普通なのでその辺を向上し、ボイスをつけたリニューアル版が出ないカナ出ないカナと期待しておこう。現在でも面白いが、より面白くなると思うし。
お気に入りシナリオ:カナ坊
お気に入りキャラ:晴姫>靖臣>すずねえ>カナ坊