「処女はお姉さまに恋してる」 七本目

処女はお姉さまに恋してる 初回版

処女はお姉さまに恋してる 初回版

 財閥の御曹司・宮野小路瑞穂(♂)は祖父の遺言により、とあるお嬢様学園に女装の上編入することになる。何の因果か学園の象徴的存在・「エルダー・シスター」に選ばれしまった彼は、全校生徒からお姉様と慕われることになり……というお話。
 所謂「マリみて」的な百合ちっくな世界観を持つ本作品。音楽・CG・テキストとそつなく出来ており、実に優雅な雰囲気を出すことに成功している。お嬢様言葉もきちんと表現していて好感を持ったかな。
 作品のメインは完璧超人+お姉様の瑞穂の魅力というのは納得できるのだが、私は生徒会長の貴子を一押ししてみる。ツンデレ担当の割りに、瑞穂が偉大すぎるのでほとんどツン期がないが、それはさておいても照れる様が可愛い。毅然としたお嬢様は良いですね。幽霊キャラの一子も、草柳順子の頑張りもあって、強力なマシンガントークが堪能できて萌えだったかな。
 トータル的にみて良くできた作品なのだが、全八話構成で六話まで共通ルートという構成の悪さが問題ではある。スキップが多いのはしんどかったので、もうちょっと考えて欲しかったかな。
 あと、プラトニックな百合は問題ないんだが、ヒロイン同士のえちぃシーンはやめて欲しいかな。おまけシナリオのアレとか退いてしまいます。